ヨガ・麻美／川根本町より

日暮里駅南口を出て、谷中墓地の桜並木を歩く。すっかり葉桜、地面には花びらが残っている。
「麻美さ〜んお帰り！」KUちゃんにばったり。元気な笑顔。娘も大きくなった。
桜並木を抜けて根津に向かう。
よく綺麗な夕焼けを眺めたお寺前の開けた道路。




屏風画家「アラン ウエスト」のアトリエを過ぎて大きなヒマラヤ杉を曲がると、以前住んでいた家がある。
前のお寺の樹齢100年の八重桜がちょうど満開で、今年もおいしそうにぽんぽんと見事な花を咲かせていた。




お寺の脇の、井戸がある細い路地を抜けて言問通り根津商店街へ。
坂を上ってすぐ左手「東京バイク」が自転車レンタルをしている。
更に坂を上ると右手には以前「夜想庵」があった。




家から歩いて2分のこのBARに良く通った。
ここから何組かのカップルが生まれて今では子供もいる。
4年前に癌で亡くなった「夜想庵」亭主のKEISUKEさんは、芸術家で愛に溢れた魅力的な男性。
彼の周りにはいつも人が集まった。

彼のマンションにはお姉さんのMIDORIさんが住んでいて、広島へ引っ越す前日の昨日、私は久しぶりに部屋を訪ねた。
もう7年ほど前に上野水上音楽堂で私が仲間と行ったライブイベントで、KEISUKEさんが飲食出店した際に使った彼手作りの灯りをもらいうける。

YUKOさんもお花の鉢をもらいにやってきて、懐かしい顔合わせ。
しばらく話が弾んだ。
KEISUKEさんの作品が飾られた、彼独特のセンスでリフォームされたこのお部屋。
ここでも良く呑んだなぁ。
新しい住人はこの部屋を気に入って、そのまま住んでくれるらしい。

月日は過ぎていろんなことが変化していく中、KEISUKEさんとの想い出は変わらない優しい想いで私たちの中にある。


私と同世代のおふたりは、やはり芸術家で才に溢れた美しい大人の女性